
澁澤龍彦
★しぶさわ・たつひこ=フランス文学者・作家。
一九二八(昭和三)年五月東京都生まれ。マルキ・ド・サドや現代フランス文学の翻訳につとめ、一九六〇年、サドの『悪徳の栄え』の翻訳出版でワイセツ文書販売・所持罪に問われ、「芸術かワイセツか」をめぐって大きな波紋を投じた。この裁判は一九六九年、最高裁で有罪が確定した。
その後、美術評論、文芸評論、小説など多彩な分野で活躍した。特に異端的エロスや幻想的な文学研究で知られた。著書に『サド侯爵の生涯』『快楽主義の哲学』『エロティシズム』『夢の宇宙誌』『黄金時代』『神聖受胎』『悪魔のいる文学史』『犬狼都市』『唐草物語』など。
また、本紙には三島由紀夫『午後の曳航』、石原慎太郎『行為と死』、稲垣足穂『東京遁走曲』/『僕の〝ユリーカ〟』、石川淳『夷齋遊戲』、ジョルジュ・バタイユ『有罪者』、グスタフ・ルネ・ホッケ『文学におけるマニエリスムⅠ・Ⅱ』などの書評を寄稿。
著者/編者としても活躍されています
- 澁澤龍彦 評者