
野坂昭如
★のさか・あきゆき=小説家。
一九三〇(昭和五)年神奈川県鎌倉市生まれ。生後まもなく母を失い、神戸在住の母の妹夫婦の養子となる。神戸大空襲で養父が行方不明となり、疎開先で終戦を迎えるがまもなく幼い義妹が死亡。この体験はのちに「火垂るの墓」などのなかに、虚実ないまぜの形で織り込まれている。
コント作家、CMソング作詞家として活躍したのちに、一九六三年に『エロ事師たち』で小説家デビューし、三島由紀夫、吉行淳之介らの激賞を得た。一九六八年、「火垂るの墓」「アメリカひじき」で第五八回直木賞を受賞。ほかの著書に『戦争童話集』、『一九四五・夏・神戸』、『同心円』など。一方で、歌手やタレントとしてテレビなどにも多く出演した。
本紙に掲載された野坂作品の書評として青山光二氏による『アメリカひじき・火垂るの墓』、天沢退二郎氏による『死屍河原水子草』、佐木隆三氏による『好色覚え帳』、田村隆一氏による『かさぶた喰いの思想』など。
著者/編者としても活躍されています
- 野坂昭如 評者