鶴見和子

 ★つるみ・かずこ=社会学者 

 一九一八(大正七)年六月東京生まれ。昭和期の政治家、著述家の鶴見祐輔の長女。一九三九年津田英学塾(現・津田塾大学)卒業。四六年、弟で哲学者の鶴見俊輔、政治学者の丸山眞男と『思想の科学』を創刊。比較常民学の研究をすすめ、南方熊楠や柳田國男、折口信夫らを分析、継承し比較社会学理論を確立。地域の独自性に根ざした内発的発展論を唱え、女性の意識改革を模索するとともに、近代化の意味を問い直した。六九年上智大学教授に就任、のちに同大学名誉教授。

 著書に『社会変動と個人』『好奇心と日本人』『南方熊楠』、歌集『回生』など。また、社会学と民俗学にかかわる、アカデミズムの枠を超えた研究業績と、「鶴見和子曼荼羅」の刊行により、一九九九年度の第七〇回朝日賞を受賞。

 本紙に掲載された鶴見の著書の書評として丸岡秀子氏による『生活記録運動のなかで』など。

評者としても活躍されています

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