岡井隆

 ★おかい・たかし=歌人 

 一九二八(昭和三)年一月名古屋市生まれ。慶應義塾大学医学部卒。一九四六年『アララギ』入会。五一年に近藤芳美らと『未来』を創刊する。

 五五年頃より塚本邦雄らと前衛短歌運動をおこし、現実を鋭く見つめた思想表現の叙情化に努め、歌集『斉唱』(五六年)で注目をあびた。初期の代表作は歌集『土地よ、痛みを負え』(六一年)。『禁忌と好色』(八三年)で第一七回迢空賞、『ヴォツェック/海と陸』(九九年)で第四一回毎日芸術賞、『馴鹿時代今か来向かふ』(二〇〇四年)で第五六回読売文学賞をそれぞれ受賞。

 ほかの著書に『鵞卵亭』『神の仕事場』『韻律とモチーフ』『前衛短歌運動の渦中で』など。

 本紙には、福島泰樹『転調哀傷歌』、谷川俊太郎『谷川俊太郎詩集 続』の書評などを寄稿。本紙に掲載された岡井氏の著書の書評として佐佐木幸綱氏による『鵞卵亭』、金子兜太氏による『時の峡間に』などがある。

評者としても活躍されています

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