加藤典洋

 ★かとう・のりひろ=文芸評論家

 一九四八(昭和二三)年四月山形生まれ。一九七二年東京大学文学部仏文科卒業後、国立国会図書館に勤務。七八年に同図書館から派遣され三年半カナダに留学し、ここでの経験が評論活動への道に進むきっかけとなった。

 八二年、日本の戦後を新たな角度からとらえた「アメリカの影 高度成長期の文学」前・中・後を『早稲田文学』に発表。独自の視点から戦後日本とアメリカの関係の問い直しを試み、八五年には同論を含めた第一評論集『アメリカの影』を刊行し、若手の評論家として注目を集めた。

 その後は九六年刊行の『言語表現法講義』で第一〇回新潮学芸賞を、九七年刊行の『敗戦後論』で第九回伊藤整文学賞を受賞した。ほかの著書に『批評へ』『日本風景論』などがある。

 本紙には、津島佑子『水府』、江藤淳『去る人来る影』、秋山駿『こころの詭計』などの書評を寄稿。本紙に掲載された加藤の著書の書評として若森栄樹氏による『批評へ』など。

評者としても活躍されています

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