お知らせ
【What’s New!】週刊読書人2025年5月30日号


【特集】
安藤 聡 インタビュー
<トリヴィアの宝庫!英語・英国文化の楽しみ、雑学の喜び>
『英文学者がつぶやく 人生を豊かにするかもしれない英語と英国文化の話』(平凡社)
【本紙イントロより】
英文学者・安藤聡さんの最新刊『英文学者がつぶやく 人生を豊かにするかもしれない英語と英国文化の話』が平凡社より刊行された。本書は二〇二二年に刊行された『英文学者がつぶやく英語と英国文化をめぐる無駄話』の続編。試験におそらく出ない英単語、世にも奇妙な英国文化など、「知っていても特に役に立つわけではない」のに、読むと豊かな気持ちになる英語・英国文化のトリヴィア満載!本書の刊行を機に、著者で明治学院大学教授の安藤聡さんにお話を伺った。(編集部)
【編集室から】
「知っていても特に役に立つわけではない」「まったく無用な情報」そう言われるとつい読みたくなってしまうのは生来の天邪鬼のせいか。読み始めると世界が変わる。一つの単語から見知らぬ土地の光景と歴史までもが浮かび上がる不思議。読み終えて豊かな気持ちになった。本書の「オクスフォード幽霊譚」も愉快。オクスフォードにはあのアリスの父親の幽霊も出没するそうだ。
安藤聡さんに英国のファンタジー作品からお薦めの作品を教えていただいた。「まだ映画化されておらず、知名度が比較的低い作品ですが、非常に英国らしい名作として、エリザベス・グージの『まぼろしの白馬』(石井桃子訳、岩波少年文庫)とリズ・ベリーの『月影の迷路』(田中美保子訳、国書刊行会)をお薦めします(安藤)」(T)
【今週の読物】
▽特集 英米文学/研究書のススメ(6・7)
◇連載=「シネフィル的態度が世界に広がる」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)392(聞き手=久保宏樹)(5)
◇連載=〈書評キャンパス〉結城真一郎『#真相をお話しします』(武田悠馬)(5)
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側 692(横尾忠則)(8)
◇連載=百人一瞬 Crossover Moments In mylife 64 ・荒川修作(小林康夫)(8)
【今週の書評】
〈2面〉
▽ポール・ラトー著『ライプニッツの最善世界説』(枝村祥平)
▽高橋秀寿著『転換する戦時暴力の記憶』(柳原伸洋)
▽鈴木球子編『理性の周縁』(津崎良典)
〈3面〉
▽前田晶子著『山下徳治と日本の民間教育運動』(鈴木和正)
▽呉佩遥著『近代日本の仏教思想と〈信仰〉』(石原 和)
▽法政大学大原社会問題研究所・進藤理香子編著『日本とウクライナ 遠くて近いパートナー』(服部倫卓)
〈4面〉
▽土佐有明著『イカ天とバンドブーム論』(日高良祐)
▽宮内悠介著『作家の黒歴史』(渡邉大輔)
▽山本耕平著『音楽で「良い子」は育てられるのか』(安川智子)
〈5面〉
▽オノ・ヨーコ監修『JOHN & YOKO/PLASTIC ONO BAND【日本版】』(佐藤良明)
▽坂口周著『「世界」文学論序説』(栗原 悠)
▽新川達郎・松本茂章編著『文化×地域×デザインが社会を元気にする』(高橋勅徳)