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【What’s New!】週刊読書人2025年6月6日号

【What’s New!】週刊読書人2025年6月6日号

【特集】
革命運動の精神3(鎌田哲哉)
<遠望の不在―「批評ロボット」の荒廃について>
大杉重男著『日本人の条件』(書肆子午線)批判

【本紙イントロより】 
 文芸批評家の大杉重男氏が昨年刊行した最新の批評集『日本人の条件 東アジア的専制主義批判』(書肆子午線)が、現代日本社会に問いかける問題とは何か――。和辻哲郎、夏目漱石、徳田秋声、福本和夫、中野重治らのテクストを読み解きながら、憲法九条や「歴史認識」論争の問題について切り込む。批評家の鎌田哲哉氏に本書を読んでもらい、原稿を寄せてもらった。(編集部)

【編集室から】

  4月11日号1・2面の鼎談(山本貴光・吉川浩満・大澤聡)で、次のことが話題になっていた。「批評とは何か」が、書評紙では繰り返し問われてきた。商業ジャーナリズムにおいては、褒め書評しか存在しなくなった。それもあってか「論争」がほとんどなくなってしまった――。その意味では、本号の鎌田哲哉氏による「ロング書評」(1万3000字超)は、書評紙の〈王道〉をいっているのではないか。鎌田氏の書評(批判)を繰り返し読みながら、「批評とは何か」について考えた。これこそが「批評」なのだと思う。(A)

【今週の読物】

▽論潮・6月(高木駿)(3)
▽文芸・6月(山田昭子)(5)
▽天野惠子氏インタビュー(8)
▽著者から読者へ=『不確かな日々』(星野文月)(8)
◇連載=「「ささやかな商売」としての映画」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)393(聞き手=久保宏樹)(5)
◇連載=〈書評キャンパス〉市川沙央『ハンチバック』(髙野紋佳)(5)
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側 693(横尾忠則)(7)
◇連載=百人一瞬 Crossover Moments In mylife 65・立花隆(小林康夫)(7)
◇連載=American Picture Book Review 97(堂本かおる)(7)

【今週の書評】

〈3面〉
▽渡名喜庸哲著『レヴィナスのユダヤ性』(平石晃樹)
▽上野千鶴子著『アンチ・アンチエイジングの思想』(中村 彩)
 〈4面〉
▽三浦清美編著/高橋沙奈美・藤原潤子・井上まどか著『「ロシア精神」の形成と現代』(越野 剛)
▽宮本健市郎・佐藤隆之著『「よい市民」形成とアメリカの学校』(斉藤仁一朗)
▽橋本伸也著『記憶の戦争』(永岑三千輝)
 〈5面〉
▽巽孝之・宇沢美子編『〈21世紀版〉身体批評大全』(鈴木 晶)
▽増田俊也著『警察官の心臓』(蔓葉信博)
 〈6面〉
▽山本芳美・原田麻衣著『刺青絵師 毛利清二』(高鳥 都)
▽桑山敬己著『世界が見たキモノ』(石井正己)
▽石井達朗著『高所綱渡り師たち』(青木 深)

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