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【What’s New!】週刊読書人2025年6月27日号

【What’s New!】週刊読書人2025年6月27日号

【特集】
対談=伊高浩昭・柳原孝敦
<追悼・マリオ・バルガス=リョサ>
「ラテンアメリカ文学ブーム」を牽引した最後の作家

【本紙イントロより】 
 4月13日、ラテンアメリカ文学を代表する作家マリオ・バルガス=リョサが亡くなった。長年にわたりラテンアメリカ文学を牽引し多数の著作を残した。一方で、1990年のペルー大統領選に出馬するなど、文学以外の面でも活躍をみせた。
 このたび、ジャーナリストの伊高浩昭氏と東京大学教授の柳原孝敦氏に、バルガス=リョサの作品・作風や半生を振り返ってもらった。(編集部)

【編集室から】

 5月中旬、初夏の陽気の中で実施したマリオ・バルガス=リョサをめぐる議論は多岐にわたり、雑談含めて約3時間ほどになりました。今回取り上げたトピックとしては、作品について、ガブリエル・ガルシア=マルケスとの対比、ラテンアメリカ文学の新しい世代の意識、ラテンアメリカ文学全般の日本での受容、大統領選の話、遺作についてです。
 遺作はまだ情報公開前なので、多くは語られませんが、対談原稿作成中に情報解禁となった『激動の時代』(久野量一訳、作品社)は8月刊行なので、まずはそちらを楽しみに待ちましょう。(M)

【今週の読物】

▽水上文インタビュー(聞き手=堀川夢)=『クィアのカナダ旅行記』刊行を機に(8)
▽著者から読者へ=『[図説]映画音楽の教科書』(周防義和)(7)
◇連載=「台湾のヌーヴェルヴァーグ作家」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)396(聞き手=久保宏樹)(5)
◇連載=〈書評キャンパス〉レンタルなんもしない人『〈レンタルなんもしない人〉というサービスをはじめます。』(桃原清矢)(5)
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側 696(横尾忠則)(7)
◇連載=百人一瞬 Crossover Moments In mylife 68・宮本隆司(小林康夫)(7)

【今週の書評】

▽ヴィクトール・E・フランクル著/ガブリエレ・ヴェゼリー=フランクル編『フランクル初期論集』(草野智洋)
▽橋爪大三郎著『鎌倉仏教革命』(島田裕巳)
▽ベンジャミン・H・ヤンデル著『ヒルベルトの23問題に挑んだ数学者たち』(三浦伸夫)
 〈4面〉
▽桜井由躬雄著『地域学者と歩くベトナム』(長坂康代)
▽辻大地著『前近代イスラーム社会と〈同性愛〉』(砂川秀樹)
▽高媛著『帝国と観光』(菅野智博)
 〈5面〉
▽鴻巣友季子著『ギンガムチェックと塩漬けライム』(渡辺祐真)
▽アラン・マバンク著『割れたグラス』(山本 伸)
▽寮美千子著『水の時』/『星の時』(小沼純一)
 〈6面〉
▽西尾善太著『人間の都市』(石岡丈昇)
▽ふくもとまさお著『原発の町から普通の町に』/『「小さな平和」を求めて』(永田浩三)
▽坂本満著『美術史とその外側』(宮下規久朗)

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