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【What’s New!】週刊読書人2025年10月17日号

【What’s New!】週刊読書人2025年10月17日号

【特集】
対談=山口 尚×植村玄輝
<日本で哲学をするということ>
山口尚著『現代日本哲学史』(青土社)刊行を機に

【本紙イントロより】 
 哲学者の山口尚氏が、青土社より『現代日本哲学史』を上梓した。本書は、廣松渉・大森省三の読解に始まり、これまであまり語られてこなかった、1970年代以降の日本で展開された哲学の歴史を描く。それと同時に、《自分の現在の哲学がどのような季節の中にあるのか》を析出する、「哲学的哲学史」でもある。出版を機に、哲学者の植村玄輝氏との対談をお願いした。(編集部)

【編集室から】

  私たちは自分の思考が何に由来するのか、折に触れて振り返る必要があります。勿論そこには意識されない影響というものもあり得ますが、能う限りの言語化を試み、時宜に接して自らの来し方を反省する営みは、これからの歩みを踏み出すために欠かせないものです。
 巻頭で対談していただいた山口さん・植村さんの議論は、まさに日本という地で哲学することにとって必要不可欠な作業であると言えましょう。哲学に多少の馴染みのある私からしても、日本における分析哲学の受容史には未知の部分が多く、本対談はそれを垣間見せるとともに、来たるべき日本哲学史への期待を醸すものでした。(K)

【今週の読物】

▽河野靖好著『谷川雁の黙示録風革命論』を読む(渡邊英理)(7)
▽大杉重男氏の記事(9月19日号)への再反論(丸川哲史)(7)
◇連載=「映画は作者の考えを乗り越える」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)410(聞き手=久保宏樹)(5)
◇連載=〈書評キャンパス〉恩田陸著『蜜蜂と遠雷』(毛利桃子)(5)
◇連載=「読書人を全部読む!」10(山本貴光)(6)
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側 711(横尾忠則)(8)
◇連載=百人一瞬 Crossover Moments In mylife 83・アントワーヌ・キュリオリ(小林康夫)(8)

【今週の書評】

 〈3面〉
▽西谷修著『戦争と西洋』(平田 周)
▽今福龍太著/石川直樹写真『仮面考』(佐々木重洋)
▽フィリップ・アルティエール編『耐え難いもの』(美馬達哉)
 〈4面〉
▽岩田規久男著『経済とイデオロギーが引き起こす戦争』(吉松 崇)
▽土屋正臣著『文化という名の開発』(石井大一朗)
▽稲穂健市著『世界は知財でできている』(友利 昴)
 〈5面〉
▽マリオ・バルガス=リョサ著『激動の時代』(立林良一)
▽木野寿彦著『降りる人』(九螺ささら)
▽髙尾直知・伊藤詔子・辻祥子・野崎直之編著『病と障害のアメリカンルネサンス』(伊藤淑子)
 〈6面〉
▽ドナーリンク・ジャパン編『私は何者かを知りたい』(二階堂祐子)
▽池端祐一朗著『アメリカのリベラリズムとカトリックの中絶問題』(相澤伸依)
▽吉田寮百年物語編集委員会編『京大吉田寮百年物語』(石附鈴之介)

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