お知らせ
【What’s New!】週刊読書人2026年3月6日号

【特集】
児玉聡インタビュー
<哲学的に有事に向き合う>
『防災の倫理 「正しい」災害対策とは何か?』(ナカニシヤ出版)刊行を機に
【本紙イントロより】
『防災の倫理 「正しい」災害対策とは何か?』(児玉聡・池端祐一朗編著、ナカニシヤ出版)が刊行された。日本は災害大国。がついつい「自分は大丈夫」だと楽観視してしまう。編者のおひとりで、京都大学教授の児玉聡氏に、防災の要となる倫理についてお話を伺った。(編集部)
【編集室から】
紙面の都合で、児玉さんのお話を割愛せざるを得なかった。「編集室から」を利用して、もう少しだけ紹介したい。
「災害は忘れた頃にやってくるものです。常に警戒し続けることは苦しいですが、平時にも半身で準備しておくことが重要ですし、次の災害に備えるために検証し、経験をどう伝えていくのかという視点も必要です。その観点から風化の問題も、防災のテーマとなります。その一方で、私の師である加藤尚武先生は、つらい経験をした人は忘れたい、過去から区切りをつけたいと思う気持ちを抱えていると。そうした中でいかに体験を語り継ぐのか。本書は、この領域の主だった研究者たちが書いているので、ぜひ多くの人に読んでいただければと思っています」(児玉)。
本書を読むと、災害がいかに我々の生活と地続きなのかが実感できる。災害を考えることは私たちの社会を考えることなのだ。(S)
【今週の読物】
▽「東大生」鼎談=『戦後の日本社会に影響を与えた「古典」を読む』(読書人)刊行を機に(2)
▽論潮・3月(高原太一)(3)
▽文芸・3月(松田樹)(5)
▽「芥川賞について話をしよう」第29弾(小谷野敦×倉本さおり)(8)
◇連載=「空間的な芸術としての映画」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)427(聞き手=久保宏樹)(5)
◇連載=〈書評キャンパス〉シェリー『フランケンシュタイン』(川﨑文華)(5)
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側(横尾忠則)728(7)
◇連載=百人一瞬 Crossover Moments In mylife 100・【最終回】安藤忠雄(小林康夫)(7)
◇連載=American Picture Book Review 106(堂本かおる)(7)
【今週の書評】
〈3面〉
▽中村隆文著『スコットランド道徳哲学』(青木裕子)
▽D・A・ミラー著『ヒッチコックをさがせ!』(堀 潤之)
〈4面〉
▽池田嘉郎著『悪党たちのソ連帝国』(鳥飼将雅)
▽中川尋史著『神輿の社会学』(中西 仁)
▽黒田賢治著『イラン現代史』(斎藤正道)
〈5面〉
▽ミア・コウト著『夢遊の大地』(真木由紹)
▽小手鞠るい著『わたしが戦場にいる』(野上 暁)
〈6面〉
▽福尾匠著『置き配的』(渡邉大輔)
▽北村匡平著『観る技術、読む技術、書く技術。』(北條一浩)
▽大谷亨著『中国TⅰkTok民俗学』(葊田龍平)
