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【What’s New!】週刊読書人2025年3月14日号

【What’s New!】週刊読書人2025年3月14日号

【特集】
村田沙耶香ロングインタビュー
<驚愕の新世界、生き延びるための罪>
『世界99 上・下』(集英社)刊行を機に

【本紙イントロより】 
 村田沙耶香氏の『世界99』(集英社)が上梓された。いつも驚くような世界を小説の中に築き上げる村田氏。今回は過去最大の大長編となる。
 村田氏にお話を伺った。(編集部)


 2025年3月14日号1・2面の特集では、村田沙耶香さんに新刊『世界99』について、お話を伺いました。
 村田さんには、『消滅世界』『地球星人』『生命式』の刊行時に、お話を伺わせていただいていますが、どれも村田さんでなければ描けない、村田さんだけの小説であり、すべてが繫がっていると同時に、すべて違う世界。そして必ず、新作は前作を超えてきます。今回の『世界99』は、初の連載で、ボリュームも最大、この世界の中には、『消滅世界』の世界も、『地球星人』の世界も、『生命式』の世界も、「ギンイロノウタ」の世界も、『信仰』の世界も、すべて溶け込んでいるようにも思います。
 この奇想天外な驚愕の物語が、どれも村田さんの記憶に根差していることにも驚きます。村田さんの記憶や痛みから発生し、主人公となる視点人物の目を通して、そこに新たな世界が創成される。それを読むことで読者も、自分の記憶や痛みを取り戻しながら、新たな世界の可能性がちらつく少し新しい目で、いま現実に立っている世界を眺めることができるようになる。
 この物語が、どのように出来上がってきたのか。
 まずはインタビューをお読みいただければ幸いです。


【今週の読物】

▽『バベル』(東京創元社)刊行記念(寄稿=巽孝之、古沢嘉通)(8)
▽映画時評〈3月〉(伊藤洋司)(7)
◇連載=「「ハッピー・エンド」を語り続けたV・ミネリ」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)383(聞き手=久保宏樹)(5)
◇連載=〈書評キャンパス〉羽田圭介『黒冷水』(渡辺楓)(5)
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側 682(横尾忠則)(7)
◇連載=百人一瞬 Crossover Moments In mylife 54・吉田喜重(小林康夫)(7)

【今週の書評】

 〈3面〉
▽マッシモ・カッチャーリ著『ヨーロッパの地理哲学』(田中 純)
▽横道誠著『もしもこの世に対話がなかったら。』(可能涼介)
▽デイヴィッド・エドモンズ著『デレク・パーフィット 上・下』(鶴田尚美)
 〈4面〉
▽仙波希望著『ありふれた〈平和都市〉の解体』(後藤一樹)
▽庄野進著『聴取の詩学』(中川克志)
▽清水建宇著『バルセロナで豆腐屋になった』(中山圭子)
 〈5面〉
▽カルロ・ヴェッチェ著『カテリーナの微笑』(渡辺真弓)
▽ソフィ・カル著『不在』『なぜなら』『限局性激痛』(松井 茂)
 〈6面〉
▽清田隆之(桃山商事)著『戻れないけど、生きるのだ』(野中モモ)
▽オドレー・デュストゥール/アントワーヌ・ヴィストラール著『アリの放浪記』(島田祥輔)
▽柴崎友香著『遠くまで歩く』(土佐有明)

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