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【What’s New!】週刊読書人2025年5月2日号(4月25日合併)

【What’s New!】週刊読書人2025年5月2日号(4月25日合併)

【特集】
シリーズ昭和100年
成田龍一・吉見俊哉 対談
<歴史認識のこれまで、これから>
昭和一〇〇年、戦後八〇年を問う

【本紙イントロより】 
 二〇二五(令和七)年、日本においては「昭和一〇〇年」そして「戦後八〇年」を迎え、この四月から、半世紀ぶりとなる大阪・関西万博もスタートした。この一つの節目において、今の位相をどうとらえるべきか。今、私たちはどこにいるのか。歴史学者の成田龍一さん、社会学者の吉見俊哉さんにご登壇いただき、現在の私たちの立ち位置を確認しながら、歴史学、社会学の見地から「昭和一〇〇年」「戦後八〇年」を検証し、歴史認識の「これまで」と「これから」についてお話しいただいた。(編集部)

【編集室から】

 対談では「昭和」「戦後」の始まりと終わりが問われ、一九八九年の冷戦体制崩壊と昭和の終焉、一九九五年/戦後五〇年の阪神淡路大震災、オウム真理教事件など、昭和の歴史とその転換点が取り上げられた。対談の中で「高度経済成長」との向き合い方という話になった(読書人WEBの特別編の方に掲載)。亡くなられた佐野眞一さんも日本の「高度経済成長」とは何だったのかということがジャーナリストとしての原点だったと言われていた。さて、私たちはこれから自分たちの歴史にどう向き合い、そこから問いを立て、何を語り、どう記憶していくのか。自分も生きた歴史の中にいるという実感とともに、成田氏が言われたように、「歴史を考えるということは、あらゆる解釈が可能ではないということを学ぶこと」が大事だと感じた。(T)

【今週の読物】

▽鎌田東二著『日本人の死生観Ⅰ・Ⅱ』を読む(磯前順一)(8)
▽いい本を読みましょう=阿部貴之著『社長のためのコンサル3.0』(7)
◇連載=「純粋に「映画的」であること」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)388(聞き手=久保宏樹)(5)
◇連載=〈書評キャンパス〉ロジェ・カイヨワ『蛸』(儘田遥)(5)
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側 688(横尾忠則)(7)
◇連載=百人一瞬 Crossover Moments In mylife 60・マリウス・シャットネール(小林康夫)(7)

【今週の書評】

 〈3面〉
▽ピーター・シンガー著『道徳は進歩する』(杉本俊介)
▽中島一夫著『アフター・リアリズム』(池田雄一)
▽塚原真梨佳著『戦艦大和の歴史社会学』(好井裕明)
 〈4面〉
▽生方淳子著『哲学のアンガジュマン』(小林成彬)
▽油井大三郎著『日系アメリカ人 強制収容からの〈帰還〉』(貴堂嘉之)
▽マルタン・ノゲラ・ラモス、平岡隆二編『関西の隠れキリシタン発見』(中園成生)
 〈5面〉
▽ロバート・ハンプソン著『評伝ジョウゼフ・コンラッド』(山﨑修平)
▽川野里子著『短歌って何?と訊いてみた』(九螺ささら)
▽ヘルマン・ブロッホ著/古井由吉訳『誘惑者 上・下』(林 弘晃)
 〈6面〉
▽清水克志著『近代日本における外来野菜の普及』(小谷野敦)
▽吉岡洋著『AIを美学する』(小田部胤久)
▽渥美公秀・関嘉寛・山口洋典編著『集落〈復興〉』(辻本侑生)

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