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【What’s New!】週刊読書人2025年5月9日号

【What’s New!】週刊読書人2025年5月9日号

【特集】
鼎談=小松 和彦×廣田 龍平×安井 眞奈美
<二十一世紀の妖怪研究の総括>
小松和彦監修〈怪異・妖怪学コレクション〉
『1 怪異・妖怪とは何か』(河出書房新社)刊行を機に

【本紙イントロより】 
 〈怪異・妖怪学コレクション〉(全六巻、河出書房新社)の刊行が開始された。怪異・妖怪研究の最前線を示す論考をまとめるシリーズで、監修は国際日本文化研究センター名誉教授の小松和彦さんが担当する。第一巻は、『怪異・妖怪とは何か』。刊行を期に小松さんと、第一巻の編者である大東文化大学助教の葊田龍平さん、国際日本文化研究センター教授の安井眞奈美さんに鼎談をお願いした。(編集部)

【編集室から】

 お話を聞きながら、改めて「学問として新領域を確立すること」について考えていた。小松さんが鼎談内で述べているように、研究が学問となるには、次世代にどう繫いでいくかが非常に重要な鍵となる。個人で閉じず、次の世代にバトンを渡し、広げていく。当たり前のことだけれど、私が学生の頃はすでに妖怪・怪異研究が一定の人気を博していたこともあって、御三方の話を聞くまでそこに意識が向かなかった。怪異・妖怪研究が今現在に至るまでの途方もない歩みに想いを馳せながら、〈怪異・妖怪学コレクション〉全六巻の刊行に大きな拍手を送りたい。(N)

【今週の読物】

▽論潮・5月(高木駿)(3)
▽文芸・5月(山田昭子)(5)
◇連載=「〈作家主義〉への批判に対して」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)389(聞き手=久保宏樹)(5)
◇連載=〈書評キャンパス〉アゴタ・クリストフ『悪童日記』(髙久真由美)(5)
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側 689(横尾忠則)(8)
◇連載=百人一瞬 Crossover Moments In mylife 61・渡邊守章(小林康夫)(8)
◇連載=American Picture Book Review 96(堂本かおる)(8)

【今週の書評】

 〈3面〉
▽二井彬緒著『ハンナ・アーレントと共生の〈場所〉論』(石田雅樹)
▽エィミ・ツジモト著『七三一部隊「少年隊」の真実』(加藤哲郎)
 〈4面〉
▽荻翔一著『在日コリアン教会の戦後』(川瀬貴也)
▽上野愛実著『トルコ共和国のイスラーム教育と世俗主義』(佐藤香寿実)
▽向谷地生良著/白石正明=聞き手『向谷地さん、幻覚妄想ってどうやって聞いたらいいんですか?』(末井 昭)
 〈5面〉
▽ジョージ・チェスニー著『ドーキングの戦い』(林 浩平)
▽ヴィクトリア・ロイド=バーロウ著『鳥の心臓の夏』(上原尚子)
 〈6面〉
▽吉田雅史著『アンビバレント・ヒップホップ』(パンス)
▽久保田善丈著『ダイバーシティポリス宣言』(松岡瑛理)
▽奈良敏行著・三砂慶明編『本屋のパンセ』(星野文月)
 〈7面〉
▽ディエゴ・サンチェス=アンコチェア著『不平等のコスト』(嶋津洋樹)
▽黒川祥子著『母と娘。それでも生きることにした』(歌代幸子)
▽米田佐代子著『平塚らいてうと現代』(山中仁吉)

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