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【What’s New!】週刊読書人2025年5月16日号

【What’s New!】週刊読書人2025年5月16日号

【特集】
対談=工藤庸子・王寺賢太
<大江健三郎と戦後文学を読む>
工藤庸子著『文学ノート*大江健三郎』(講談社)刊行を機に

【本紙イントロより】 
 フランス文学者の工藤庸子氏が、五二六頁におよぶ大作文芸批評『文学ノート*大江健三郎』(講談社)を上梓した。刊行を機に、大江健三郎文庫(東京大学文学部内)運営委員を務める王寺賢太氏(東京大学教授)と対談をしてもらった。(編集部)

【編集室から】

 大江健三郎の作品を熱心に読んだのは、高校から大学にかけて、そして二〇代の中頃に、長く引き籠り生活を送っていた時期だろうか。手元には、新潮社版の「大江健三郎全作品」全12巻がある。確か早稲田の古本屋で入手したものだ。引っ越しを何回も繰り返しながら、この12冊だけは手離すことができなかった。工藤さんの「大江健三郎は「文学」を信じている」という言葉が強く心に残った。もう一度、「文学」を信じてみたい。そのために、まずは残された大江作品に向き合わねばならない。(A)

【今週の読物】

▽井村君江インタビュー『新装版 妖精事典』(冨山房)刊行を機に(8)
▽映画時評・5月(伊藤洋司)(7)
◇連載=「生に向き合う作家たち」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)390(聞き手=久保宏樹)(5)
◇連載=〈書評キャンパス〉戸谷洋志『恋愛の哲学』(金子光輝)(5)
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側 690(横尾忠則)(7)
◇連載=百人一瞬 Crossover Moments In mylife 62・阿部良雄(小林康夫)(7)

【今週の書評】

 〈3面〉
▽荻野富士夫・歴史教育者協議会編『治安維持法一〇〇年』(野間龍一)
▽大澤正昭著『大地からの中国史』(村井恭子)
 〈4面〉
▽三谷舜『軟式ボールの社会学』(石原豊一)
▽岡田航著『里山と地域社会の環境史』(松村正治)
▽松尾隆佑・源島穣・大和田悠太・井上睦編『インフォーマルな政治の探究』(吉田 徹)
 〈5面〉
▽ヘルタ・ミュラー著『いつもおなじ雪といつもおなじおじさん』(斎藤佑史)
▽黒古一夫著『在日朝鮮人文学論』(竹内栄美子)
▽井村君江著『魔法の世界』(伊達直之)
 〈6面〉
▽髙橋あすみ・大井瞳著『有名人の死に心がゆらいだら』(中森弘樹)
▽松岡かすみ著『-196℃の願い』(白井千晶)
▽栗田隆子著『「働けない」をとことん考えてみた。』(石田月美)

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