いい本を読みましょう
シン・ビリオネア思考
伊藤 太一著
年商10億円ではなく、100億円企業を目指す。一見、途方もない数字が2つ並ぶ。年商10億円でも立派な「いい会社」なのは間違いないし、そこに至るまで経営者は寝る間を惜しんで戦い抜いてきたことだろう。しかし、本書ではさらにその一桁上を目指すことを提唱する。それはなぜか。
著者は、売上10億円と100億円の経営者が見ている世界がまるで違うことを、自身が実際に接してきた経営者たちの視点を通じて説明する。10億円前後の会社の社長は日々現場に立ち、個の力で事業を牽引する「プレイヤー」。一方、100億円のステージに立てば圧倒的な「社会的信用」を手にし、そのレバレッジを活かして全体を動かす「設計者」になるのだという。
そのことがもたらすものに、たとえば金融機関との関係の変化が挙げられる。前者は運転資金の融資交渉において担保や保証を求められるが、後者になれば「社会的信用」をもとに企業側に有利な条件で資金調達が可能になる。メディアや社会に対する影響力を見ても前者と後者では雲泥の差が表れる。
では、どうすれば10億円から100億円のステージへ登ることができるようになるのか。そのために必要なのが「10億円の発想から100億円の思考」、つまり社長の個人技から組織の仕組みで戦うための発想の切り替えとアップデートである。
とはいえ、思考の切り替えやアップデートはそんなに簡単にできるものなのだろうか。実は、それを実践するための最も重要なものは「原点ワクワク思考」なのだと著者は説く。心の奥底にある「これがやりたくてたまらない!」思いこそ、困難で先行きの見えない事業経営の一筋の光明となり、100億円という巨大な壁を打破するための大きな原動力となるという。
また、リーダーの「ワクワク」は組織全体に伝播していく。その「ワクワク」に触発されて優秀な仲間が自然に集い、組織全体の熱量を高め、企業の成長速度はさらに加速する。
本書における著者の語りは常に熱い。日夜奮闘する経営者たちに常に寄り添っているからこそ、その言葉のどれもが説得力を帯びる。次のステージに向けて飛躍を期する人たちを、本書は強く後押しする。
書籍
| 書籍名 | シン・ビリオネア思考 |
| ISBN13 | 9784837805519 |
| ISBN10 | 4837805515 |
