雲のゆき来

彦根藩二代目藩主の生母・春光院の弟、青春時代には江戸の噂になるほどの艶名を売り、やがて隠棲、僧侶としても文筆家としても一代の名声を担った元政上人。彼の清冽な詩の世界に遊び、事蹟を訪ねる旅に出ようとした「私」は、父への憎しみを跡付けるための旅をする一人の国際女優と同道することに。幸と不幸の間で揺れ続ける二つの旅の終着は...。現代文学の可能性を拓く詩的で知的な冒険。
著者 中村真一郎
出版元 講談社
頁数 295頁
発行日 2005-03
ISBN13 9784061983991
ISBN10 4061983997

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