笹舟日記
きょうだいの4人までも自殺や失踪で失った血の悲劇を背負いながらも、心ゆたかに生きようとする著者が、四季折々の日常の光景と、それによって呼び起される切実な過去の記憶との響きあいの中に、生活というものの深い味わい、生命のよろこびと哀切さを、ていねいに紡ぎだして心温まる連作掌編集。
著者 | 三浦哲郎 |
出版元 | 新潮社 |
頁数 | 233頁 |
発行日 | 1975-07-01 |