パルチザン伝説
アジアの犠牲の上に成り立つ平和と繁栄を破壊するため、僕と仲間たちはその象徴たる天皇の暗殺を企てたが、失敗に終わる。代わりに経済侵略の急先鋒だったM企業を爆破するが、その後の路線対立で僕はグループから離脱。ひとり爆弾闘争を続ける中で片手片目を失い、地下に潜行することに。沖縄の離島へ流れ着いた僕は、逃亡生活の直前に母から受け継いだ一通の手記から、謎の失踪を遂げた父の驚くべき来歴を知るのだが...。繋がっていく戦時中の父と、戦後を生きる自身の姿、そして浮かび上がる日本という国家のかたち―文学的想像力の奇蹟的な到達点を示す伝説の作品、ついに刊行!
著者 | 桐山襲 |
出版元 | 河出書房新社 |
頁数 | 178頁 |
発行日 | 2017-08 |
ISBN13 | 9784309026008 |
ISBN10 | 4309026001 |