身分帳

人生の大半を獄中で暮らした男には、戸籍がなかった。出所して改めて日常社会と向かい合い、純粋な魂の持ち主であるこの人物はどう生きたか。彼に代ってその数奇な“身分帳”を精緻に構成して、鮮烈な文学作品に結実させた労作。また、男の死の周辺を描いた「行路病死人」も併録。
著者 佐木隆三
出版元 講談社
頁数 412頁
発行日 1993-06-15

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