終りなき祝祭
晩年、艶やかな作品を残した父は人間国宝の陶芸家。「青鞜」に属し、平塚らいてうの恋人と呼ばれた母は婦人解放運動家。強烈な個性と個性の、出会いと結婚。二人の愛は激しく、だから憎しみは深く。父母の愛憎のはざまに生を享けた宿命に、生涯苦悩し続ける息子...。大正から昭和、さらに戦後へと揺れ動く文化情況の、あたかも映し絵のような「業」を生き「業」に死んだ、その家族の肖像。
著者 | 辻井喬 |
出版元 | 新潮社 |
頁数 | 479頁 |
発行日 | 1999-06-01 |
ISBN13 | 9784101025261 |
ISBN10 | 4101025266 |