おとこくらべ
樋口一葉が極貧の中、家を訪れる男たちを値踏みして書きとめていた「おとこくらべ」一覧は、没後出された全集には入らなかった。「怪談」を生んだ小泉八雲は、「紫の一本、見ました」と言っては妻の躯を求めた。夏目漱石、有島武郎、芥川龍之介、北原白秋...ユーモアと博識で綴る明治の文豪の性と死。男女の深遠がのぞく一冊。表題作「おとこくらべ」の他、5篇を収録。
著者 | 嵐山光三郎 |
出版元 | 筑摩書房 |
頁数 | 298頁 |
発行日 | 2004-09 |
ISBN13 | 9784480420084 |
ISBN10 | 4480420088 |