剣聖武蔵伝
新免武蔵に関しては、正確な記録はない。「武将感状記(生・続)」「新免武蔵先生伝記」「武蔵論」等々、人々の見聞が伝承変化していくつもの伝説が生まれた。菊池寛は武蔵を単なる剣術使いの英雄とは見ず、さまざまな異説を武蔵自身の手になる三つの著作『独行道』『兵法三十五個条』『五輪書』に照らしてその真実相を明示する。剣に学び経験を深めて己れを鍛え上げ、思想にまで昇華する人物像だ。われわれの抱く宮本武蔵像の源流がここにある。吉川英治など現代武蔵像の原型となった論攷、初の単行本化。
著者 | 菊池寛顕彰会 |
出版元 | 未知谷 |
頁数 | 190頁 |
発行日 | 2003-10 |
ISBN13 | 9784896420876 |
ISBN10 | 489642087X |