国際政治の見方

冷戦の終焉、9・11事件を経て、国際政治は劇的に変わった。破綻国家への介入や平和維持のための武力行使が求められる現代にあって、日本外交は、これまでのような腹の探り合いによる二国間外交でよいのか。日米安保の枠組みを前提としつつも、アジアとどのようにかかわっていけばよいのか。アジア諸国との歴史問題および憲法の制約のある日本が、英・仏・独のような「普通の国」として、国際社会で一定の存在感を発揮することは果たして可能なのか。歴史を振り返り、最近の国際政治上の大きな出来事を検証しつつ国際政治と日本外交の関係をとらえ直す、現代人の必読書。
著者 猪口孝
出版元 筑摩書房
頁数 286頁
発行日 2005-12

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