ルリボシカミキリの青
朽ちかけた木の襞に、ルリボシカミキリがすっとのっていた。嘘だと思えた。しかしその青は息がとまるほど美しかった。しかも見る角度によって青はさざ波のように淡く濃く変化する。それは福岡ハカセがハカセになるまえの、まぎれもないセンス・オブ・ワンダーの瞬間だった。
著者 | 福岡伸一 |
出版元 | 文藝春秋 |
頁数 | 238頁 |
発行日 | 2010-04-25 |
ISBN13 | 9784163724300 |
ISBN10 | 4163724303 |