ふたつの戦争を生きて
典型的なファシスト少年として育ったヌート・レヴェッリは、若き将校としてロシア戦線に派遣されるが、ソ連軍の攻撃の前にイタリア軍はたちまち壊滅。数百キロにわたる厳寒と飢えの退却行を経て辛くも故郷イタリアに生還したヌートは、兵士に無謀な戦争を強いるファシスト政府への怒りを胸に、パルチザン武装闘争へと身を投じてゆく―。戦後一貫して、名もなき貧しき者たちの戦争経験を掘り起こし記録しつづけてきた著者が、晩年、若い世代に向けて熱く語った自らの体験の記録。
著者 | ヌート・レヴェッリ |
出版元 | 岩波書店 |
頁数 | 258頁 |
発行日 | 2010-07-29 |
ISBN13 | 9784000246552 |
ISBN10 | 4000246550 |