ミシェル・フーコー 批判的実証主義と主体性の哲学
時期によりその相貌を大きく変えるフーコーの営為の中に、思考の断絶を見る一般の見方に対して、その全時期を貫く「重心を移動させながらの一貫性」を追求したスリリングな研究。フーコー自身の発言を手がかりとした全テキストの精細な検証を通じ、各時期の焦点をなす知・権力・主体化という三要素の探求は同時に、人間の実存を構成する諸要因を変容に導く「実践的批判」の行使であることを明示し、フーコー哲学の真髄に迫る。
著者 | 手塚博 |
出版元 | 東信堂 |
頁数 | 276頁 |
発行日 | 2011-12 |
ISBN13 | 9784798900902 |
ISBN10 | 4798900907 |