アウトバーンとナチズム
環境先進国として名高いドイツ。多くの民族の虐殺が行われたナチス体制期にエコロジー的認識が高まったのはなぜか。本書は、ナチス期テクノクラートの世界を代表するトットと景観工学士ザイフェルトのアウトバーン建設・景観形式をめぐる対立と協働の全体像を明らかにし、開発・巨大技術と自然の融和、自然環境保全への格闘とそれらが残した正負の遺産を描き出す。教養市民層とナチズム、ロマン主義とナチズムという問題に挑戦し、「アウトバーン建設」という切り口から、ナチスの新たな捉え方へと導く一冊。
著者 | 的場昭弘 |
出版元 | ミネルヴァ書房 |
頁数 | 426頁 |
発行日 | 2013-05-30 |
ISBN13 | 9784623065912 |
ISBN10 | 462306591X |