ヌエのいた家
父は惨めに死にゆく。息子はそれでも許そうとはしない——。 主人公はどこか箍がはずれた性格の元職人の父親を憎み軽蔑する。父は惨めに死にゆくのだった。その憎しみの元を回想の中に探っていくと、父の姿には愛すべきところもあった。人間の負の部分を徹底した筆致で描いて、複雑な感動を呼ぶ私小説の傑作!
著者 | ドミトリイ・バーキン |
出版元 | 文藝春秋 |
頁数 | 128頁 |
発行日 | 2015-05-30 |