もはや宇宙は迷宮の鏡のように

書き下ろし、SF大長編最新作!


 荒巻義雄本人が「遺書」として書いた超大作!


 時空を超えた壮大なマニエリスム量子論を刮目せよ!


本作は、荒巻義雄メタSFの代表作

『白き日旅立てば不死』『聖シュテファン寺院の鐘の音は』

につづく白樹直哉三部作の最終巻である。


特別書き下ろし解説=学魔=高山宏(大妻女子大学教授)


帯文は、SF批評家=巽孝之(慶應義塾大学教授)



【作品冒頭部分】


 ふと浮かんだ〈臨終〉という言葉を、女は打ち消す……

 

 ひとつの魂の転移が迫っている……



『白き日旅立てば不死』、その14年後の世界を描いた

『聖シュテファン寺院の鐘の音は』、

時空を転移した白樹直哉の臨終の瞬間、彼の魂は、

何処へ転移しようというのか……


マニエリスムの第一人者、高山宏に

「混沌の只中にコンパスをもって自閉し、

生じつつある事態を却って怜悧に観察し、計量し、構築する

珍らかな知性タイプ、感性タイプをマニエリスム、

その族(やから)をマニエリストと呼ぶ」と言われた、

マニリスト=荒巻義雄の描いたマニエリスム量子論とは……!

著者 荒巻義雄
出版元 彩流社
頁数 485頁
発行日 2017-08-31
ISBN13 9784779158346
ISBN10 4779158346

関連記事