夏目漱石芥川龍之介論考
本書に収めた論や報告は、流行を追ったり、多くの研究者が研究しているおもしろそうな問題だからなどと考えて書いたものはないつもりである。従来の読み方があまりといえばあまりの誤読に思われ、これでは作品と作者がかわいそうだと思ったところから出発して書いたものもないではないが、多くは、自分が生まれて育ってきたところ、そして生きてきた時間の集積が出発点になっている、その論を書く必然性が自分の歴史の中にあるものである。(「あとがき」より)
著者 | 仁平道明 |
出版元 | 武蔵野書院 |
頁数 | 417頁 |
発行日 | 2017-12 |
ISBN13 | 9784838607075 |
ISBN10 | 4838607075 |