ただの文士
隣のおじさんのことのように毎晩ゴヤの動向を伝える父、バルセロナで藤原定家の日記に呻吟する父、サルトルや武田泰淳や愛犬の死に打ちひしがれる父、田植えのように夜中トントンと原稿用紙の升目を埋めていく父...。『時間』『インドで考えたこと』『方丈記私記』『ゴヤ』『路上の人』などの作品で知られる堀田善衞。「ただの文士」であろうとした作家の生きた姿を―その創作への情熱、社会に開かれた魂、少しユーモラスな日常を、娘の目から追想する。
著者 | 堀田百合子 |
出版元 | 岩波書店 |
頁数 | 211頁 |
発行日 | 2018-10 |
ISBN13 | 9784000612951 |
ISBN10 | 4000612956 |