現代文学は「震災の傷」を癒やせるか
押し寄せる津波の中、愛する者の手を放してしまった者がいた。幾日も行方の知れぬわが子を追い求めた者がいた。愛する者の死とその悲しみに人々はどう向き合ったのか。高橋源一郎、川上弘美、川上未映子、村田喜代子、松浦理英子といった作家は、震災をどう描いたか。宮沢賢治は、最愛の妹トシの死にどう向き合ったか。死者と生者との間の交流あるいは断絶を通じ、災害や死との、作家たちの格闘の様を描く。
著者 | 千葉一幹 |
出版元 | ミネルヴァ書房 |
頁数 | 257頁 |
発行日 | 2019-03 |
ISBN13 | 9784623085873 |
ISBN10 | 4623085872 |