小説を読むための、そして小説を書くための小説集
特別なセンスや才能がなくても、小説は語ることができるし、書くことができる。創作とは、自分の中から何かを生み出すこと、何もない無の状態から作品を作り出すことではなく、過去の作品を書き換え、別のものに作り直すことだとも考えることができる。過去の作品のアイディアは、自由に読み取って、人類の「共有財産」として利用可能なのだ。本書は、五つの小説を題材にして、どのように先行作品が摂取され、新たな小説に書き換えられたのかを具体的に解き明かしながら、読むこと・書くことについて実践を交えながら考えていく。小説を論じたいがその糸口が分からない、小説を書きたいが自分のアイディアをどう形にしたらいいのか分からない。そういうあなたに向けた小説指南の書。
著者 | 桒原丈和 |
出版元 | ひつじ書房 |
頁数 | 234頁 |
発行日 | 2019-04 |
ISBN13 | 9784894769458 |
ISBN10 | 489476945X |