候補者ジェレミー・コービン
「個人の野心などまったくどうでもいい。これは、私たちの社会を、冷酷で分断されたものではなく、よいものに変えられる私たちみなの社会運動だ。前に進む道をみな知っている」32年にわたる万年ヒラ議員から、まさかの労働党党首へ。ジェレミー・コービンを押し上げたのは、反緊縮のうねりのなか生まれた、SNSを駆使する新しい市民参加型政治運動だった。この「コービン運動」は、旧来の労組をも巻き込み、ニューレイバーの失墜でどん底状態にあった労働党に奇跡を起こす。そしていま、EU離脱を巡る混乱に翻弄され、英国の政党政治は大きく変わろうとしている。気鋭のライターが綿密な取材に基づき活写した、とびきりエッジーなルポルタージュ。
著者 | アレックス・ナンズ |
出版元 | 岩波書店 |
頁数 | 430頁 |
発行日 | 2019-04 |
ISBN13 | 9784000229630 |
ISBN10 | 400022963X |