愚行の賦


人はなぜ
愚行を怖れ
しかも魅惑されるのか

フローベール、ドストエフスキー、ニーチェ、バルト、そして谷崎潤一郎
愚行は西洋近代が考案した〈人間の宿命〉である

「愚」という尊き徳をめぐる最新長篇論考

愚行を地上から消滅させることは不可能であると認識していた者は、いつの時代にも少数だが存在していた。だが多くの者は、何らかの条件さえ整えば、人は愚行に対して勝利を収めることができるものだと考えていた。しかし今日にいたるまで愚行は消滅することなく、それどころかますます猖獗を極め、強固な構造として世界に遍在している。

著者 四方田犬彦
出版元 講談社
頁数 381頁
発行日 2020-08
ISBN13 9784065202425
ISBN10 4065202426

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