生きられた経験の社会学
最近日本のエスノメソドロジーから提唱された従来の社会学との和解を「エスノメソドロジー的社会学」の誕生として歓迎し、その可能性をさらに追求する。エスノメソドロジーの創始者であるガーフィンケルのハイデッガー解釈を手がかりに、人びとの方法を歴史的文脈に埋め込まれた「生きられた経験」として読み直すことによって、本書の視点は「人びとの方法の歴史」と「概念分析の社会学」とに結びつく。ここから、ハンセン病問題と薬害エイズ問題におけるスティグマと当事者性の概念を関係的であると同時に歴史的な概念として新しく位置付け、彼らの「生きづらさ」の根源に迫る。
著者 | 山田富秋 |
出版元 | Serika Shobō |
頁数 | 307頁 |
発行日 | 2020-12-24 |
ISBN13 | 9784796703888 |
ISBN10 | 4796703888 |