遊廓と地域社会
「芸娼妓解放令」以降、国家によって公認された性売買の空間としての「遊廓」は地方中・小都市にまで広範に普及し、買春行為の「日常化・大衆化」と遊客人口の著しい増加をもたらした。歴史地理学の立場から、「近代遊廓」の成立とその特質を追究する。遊廓の分布および空間構造を検討するとともに、「娼妓哀史」にとどまらない貸座敷経営者や娼妓、遊客などの三者三様の具体像を提示し、これらの相互関係に着目して「近代遊廓」の存立を解明した。
著者 | 加藤晴美 |
出版元 | 清文堂出版 |
頁数 | 315頁 |
発行日 | 2022-10 |
ISBN13 | 9784792415105 |
ISBN10 | 4792415101 |