ローリーの『シンシア
16世紀イギリスの武人にして詩人ウォルター・ローリーは、女王エリザベス1世(=シンシア)の寵愛をえたが、突然それを失い、ロンドン塔収監という失意のなかで、中篇詩『シンシア』を書きはじめ、女王への諷刺と讃美を織り混ぜながら、最後は悲哀を絶対愛に昇華させようとした。19世紀に偶然発見されて以来論争の的となってきたこの問題詩の新しい読み方を、読みやすい邦訳と詳細な評釈とともに提唱する刮目の書。
著者 | 櫻井正一郎 |
出版元 | 水声社 |
頁数 | 337頁 |
発行日 | 2022-03 |
ISBN13 | 9784801006201 |
ISBN10 | 4801006205 |