A・D・リンゼイの政治思想
近代民主主義思想のピューリタン的起源について説き、独自の民主主義論を提起した二〇世紀英国の政治哲学者A・D・リンゼイ(1879-1952)。その政治的思考は、労使紛争への諸教会の介入、ナチズムの台頭、そして民主化なき産業の国有化といった、現実の諸問題へのコミットメントを通じて深められていった。本書は、リンゼイの政治思想の形成と発展とを丹念にたどりつつ、その知的格闘の軌跡をピューリタニズムの現代的展開という観点から統一的に描き出すものである。
著者 | 中村逸春 |
出版元 | 東北大学出版会 |
頁数 | 198頁 |
発行日 | 2022-09 |
ISBN13 | 9784861633645 |
ISBN10 | 4861633648 |