愈つまらぬ様なり

政治哲学を「つまらぬ」と遠ざけた西田幾多郎、戦時下に己の政治哲学の実践へと踏み込み悔
恨を残した田邊元。
両者の哲学を掘り下げ、その対立の本質をつかむことから、政治と哲学の関係性、そして日本
哲学の持つ性質が明らかとなる。


●著者紹介
山内廣隆(やまうち・ひろたか)
1949年鹿児島市に生まれる。
1982年広島大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。
現在安田女子大学教授。広島大学名誉教授。博士(文学)。専攻/西洋近世哲学。
著書 『田邊元の政治哲学――戦中・戦後の思索を辿る』(昭和堂,2021年),『過剰な理想――国民を戦争に駆り立てるもの』(晃洋書房,2019年),『昭和天皇をポツダム宣言受諾に導いた哲学者――西晋一郎,昭和十八年の御進講とその周辺』(ナカニシヤ出版,2017年),『ヘーゲルから考える私たちの居場所』(晃洋書房,2014年),『ヘーゲル哲学体系への胎動――フィヒテからヘーゲルへ』(ナカニシヤ出版,2003年),他。
著者 山内廣隆
出版元 ナカニシヤ出版
頁数 330頁
発行日 2023-07
ISBN13 9784779517440
ISBN10 4779517443

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