縄文の断片から見えてくる

はじめて語られる、縄文土器の修復の世界。

修復から考える縄文土器。
熟練の修復家が実際に触れて感じる縄文の技と心と「わからなさ」

一般にはほとんど知られていない縄文土器の修復の迷宮を探る。
土の中から破片が発掘され、修復され、私たちが縄文土器として目にするまでには、いくつもの実に厄介な、意外に身近な問題が存在する。
断片と欠損の意味、文様の繰り返し、修復の介入度合い、修復箇所の判別、完形復元にすると見えなくなるもの、現代感覚で修復する危うさ......。そもそも「修復とは何のために何をすることなのか」という問題を抱える考古遺物・考古学の迷宮を、縄文土器の修復という営みから、また世界の修復事例から、人類学者と修復家が探究する。


著者 古谷嘉章
出版元 古小烏舎
頁数 243頁
発行日 2023-08
ISBN13 9784910036045
ISBN10 4910036040

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