セザンヌと『知られざる傑作』

バルザック『知られざる傑作』の、究極の美を求めた果てに破滅する主人公フレノフェールこそ「私だ」とセザンヌは自分を指さした。画家をめざす友を信じて励まし続けてきたゾラ。だが彼の小説『制作』はセザンヌの探求する“美”を理解しえないことを晒し、二人は決別する。二つの小説を手がかりに、近代美術誕生期の芸術観とその渦中で生きた者たちの友情の機微に深く分け入る。
著者 佐野栄一
出版元 三元社
頁数 296頁
発行日 2024-08
ISBN13 9784883035922
ISBN10 4883035921

関連記事