フォークナーのアメリカ幻想
『アブサロム、アブサロム!』のチャールズ・ボンは本当に黒い血ゆえに弟ヘンリーに殺されるのか?饒舌なローザが言葉にできなかったこととは何か?「“わたし”+世界をひとつの文章で表わしたい」というフォークナーの大望は、監獄の窓の「小さなわたし」がアメリカと、さらに世界と時空を超えて“ジョイン”する奇跡と、大西洋の海を見つめる魂によって成し遂げられる。フォークナーが幻視した“アメリカ”を、『アブサロム』を中心に解明する。
著者 | 藤平育子 |
出版元 | 研究社 |
頁数 | 518頁 |
発行日 | 2008-12 |
ISBN13 | 9784327472184 |
ISBN10 | 4327472182 |