死の海を泳いで

2004年12月28日、スーザン・ソンタグ死去、享年71。「私は生活の質などに興味はない。自分の命を救うために、あるいは長引かせるために、打てる手はすべて打ってもらいたい―それがどんな大博打であっても」。亡くなるまでの9ヵ月間、この傑出した批評家・作家は、文字通り死の荒海を泳ぎ続ける。本書は、その短い期間、母に寄り添い、ともに「死の海」を泳ぎ続けた一人息子が記した渾身のルポルタージュ。そこから浮かび上がるのは、ソンタグの鮮烈な死にざまであり、生きざまである。死出の旅にある肉親に、いかに向き合うか...。誰もが避けて通ることのできない問い、そして誰も答えを見出すことのできない問いが、ここにある。
著者 デイヴィッド・リーフ
出版元 岩波書店
頁数 192頁
発行日 2009-03
ISBN13 9784000234627
ISBN10 4000234625

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