原っぱが消えた
私たちの生活を根底から変えてしまった大転換期、それが一九六〇年代だった。街は変貌し、原っぱは失われ、路上から子供の姿が消えた。そのとき、私たちに何が起こったか?北杜夫や日影丈吉、唐十郎、奥野健男、寺田ヒロオ...さまざまな小説やエッセイ、マンガを、戦後日本の「原っぱの喪失」をめぐる証言として再発見し、物語って行く。雑草と土のにおいが街中に息づいていたあの頃。いつまでも仲間と遊び続けた、かつての子供たちの声をいまここに甦らせる、原っぱの精神史。
著者 | 堀切直人 |
出版元 | 晶文社 |
頁数 | 230頁 |
発行日 | 2009-07 |