プガチョーフ叛乱

プガチョーフ叛乱を知らずしてロシアの歴史は語れない。国家と社会、宗教と文化など、帝政ロシアが抱えていたあらゆる問題がそこに凝縮されている。その後の為政者は第二のプガチョーフの出現を恐れて厳しく民衆の動きを封じ込めようとした。ロシア国内の問題は民衆ではなく、政府が解決しなければならないとしたのである。民衆とツァーリの関係を軸に、専制国家の在り方や社会構造などを刊行・未刊行の史料を駆使して論じた叛乱研究の決定版。現代にまで至るロシアを理解するための必読の書でもある。
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〈目次〉
はじめに
プロローグ
序論史学史上のプガチョーフ叛乱
第1章エカチェリーナ二世時代のロシア帝国
第2章動揺するロシア社会
第3章叛乱前夜のプガチョーフと古儀式派
第4章カザークの参加と叛乱の組織化
第5章政府・貴族・外国の動向
第6章諸民族の叛乱参加
第7章工場労働者の蜂起
第8章農民の希望と叛乱参加
第9章叛乱と宗教
第10章叛乱参加者の最後
エピローグ
結論プガチョーフ叛乱とは何だったのか
おわりに
著者 豊川浩一
出版元 山川出版社
頁数 472頁
発行日 2024-12
ISBN13 9784634672611
ISBN10 4634672618

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