生き続ける震災遺構

「私たちの働く場」
「船がかわいそう」
「自分が生きてきた証し」
「恥の場」

東日本大震災の被害の大きさを伝える「震災遺構」。しかし、保存か解体かをめぐっては、人びとの間で大きな葛藤があった。遺された遺構に人びとはどのような意味を見いだしていったのか。




●著者紹介
坂口奈央(さかぐちなお)
岩手大学大学院総合科学研究科地域創生専攻・地域防災研究センター准教授。1975年生まれ。静岡県富士市出身。(株)岩手めんこいテレビ報道部アナウンサーとして13年務めたのち、研究者を志す。東北大学大学院文学研究科博士課程修了、博士(文学)。専攻は災害社会学。主な論文に、「ライフヒストリーから読み解く3.11からの復興と「生き直す」こと」(『日本オーラル・ヒストリー研究』18、2022年)、「なぜ三陸の被災者は自然地物を「おらほの遺構」と語るのか――過程が育てるシンボル性」(『地域安全学会論文集』42、2023年)などがある。
著者 坂口奈央
出版元 ナカニシヤ出版
頁数 284頁
発行日 2025-02
ISBN13 9784779518508
ISBN10 4779518504

関連記事