二十世紀中国美学

レッシング『ラオコオン』が引き起こした論争を基点に、近代中国は西洋の美学理論を受容しつつ、中国の伝統的な芸術理論を更新し、詩画比較論の新たな次元に至る――東西の思想往還のダイナミズムを捉え、思想家の思考のスタイルの細部までも描く、詩情豊かな美学史。

【第14回東京大学南原繁記念出版賞受賞作】

★田中純先生(東京大学名誉教授) 東京大学南原繁記念出版賞授賞時講評より
『ラオコオン』論争との対峙を切り口とすることにより、一九二〇年代から六〇年代にかけての中国における独自な美学思想の生成過程を鮮やかに浮き彫りにしている〔.........〕書籍化の暁には、東西の古典に対するあらたな視角を提供する二〇世紀中国美学史として、広範な読者の関心を必ずや惹起するであろう。


著者 丁乙
出版元 東京大学出版会
頁数 343頁
発行日 2025-03-31
ISBN13 9784130160537
ISBN10 4130160532

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