現代史の起点 ソ連終焉への道
一九八〇年代後半から九〇年代初めにかけて、ペレストロイカ、東欧の激動、冷戦の終焉、そしてソ連の解体という一連の変動が世界を根底から揺さぶり、時代の転換点と考えられた。この変動は相互に作用しながら、いかにして複合的に進んでいったのか。なぜかくもあっけなくソ連は終焉したのか。本書は、ソ連および旧社会主義圏における政治・経済・社会の変化、民族問題と連邦制の動向、国際関係の展開をとりあげ、「西側」や「第三世界」との関連も意識しつつ、ソ連の解体に至るプロセスを包括的に叙述するものである。われわれが生きる現代という時代を考えるうえで、その始まりに位置するこの大変動を振り返ることは欠かせない。
出版元 | 岩波書店 |
頁数 | 486頁 |
発行日 | 2025-07 |
ISBN13 | 9784000617048 |
ISBN10 | 4000617044 |