痛いところから見えるもの

痛いのは疲れる、そして孤独だ—— 痛みは人を孤絶させる壁。が、そこに岩清水のように滴る言葉があった。 ——鷲田清一(哲学者) ユーモラスで、しみじみせつない、はじめてみる光。 ——伊藤亜紗(美学者) 潰瘍性大腸炎から腸閉塞まで——壊れたからこそ見えるものがある。 絶望的な痛みと共に生きてきた著者がゆく“文学の言葉”という地平 ・水を飲んでも詰まる“出せない”腸閉塞のつらさ ・痛みでお粥さえ口に“入れられない”せつなさ ・オノマトペ、比喩……痛みを「身体で語る」すすめ ・女性の痛みが社会的に「軽視」されてきた理由 ・カントの勘違い、ニーチェの“苦痛の効用”…etc. なぜ痛みは人に伝わりづらいのだろう? 「痛い人」と「痛い人のそばにいる人」をつなぐ、かつてなかった本
著者 頭木弘樹
出版元 文藝春秋
頁数 320頁
発行日 2025-09-11
ISBN13 9784163920177
ISBN10 416392017X

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